2020/05/12 #1 Managing Evacuation Routes 発表:飯塚 (議事録:石井) --------------------------------------------------- 羽藤> P_i_tは時間tでまだ残っているランプiの人数って記述しているけど,避難していない人ということ? 高速道路にまだ乗っていない人のことを指している? 逃げれてる人の定義は? 飯塚> 逃げれてる人はi=0に辿り着いている人のことを指す. i=0は真空ノード.Exitのこと. 羽藤> ランプには容量があるってこと? 飯塚> そうですね 羽藤> 合流比ってどうなっている? C1のところで空きがあったときに P2とD1から車が入ってくる. 普通はここでどちらの車をどういった比で通行許可するのかが問題になるが, これはどうなっている? 飯塚> この論文でもそこが制御変数. この段階ではまだ定義されていない. --------------------------------------------------- 羽藤> こういった設定は八幡浜であてはめられる. 山側のところに十分な容量がある道路を作るので, 山すそのところをランプみたいにすると,この論文があてはめられる. 台数でやってるけど,余剰的な考え方だとどうなる? 時間価値みたいな考え方はどうなる? 飯塚の問題でも要支援者,支援者みたいな問題はここに入っていない 歩行者だと,道作っても流すみたいな話だと,先の人が先にとおるみたいなこととしか表現できないが. ここでは公平性みたいなところはないよね. 原さんの研究とかでは時間価値が高い人と時間価値が低い人がいて相対として最大化になるよね. でも避難みたいな問題ではこういうのはなかなか受け入れられないよね 原> この論文では1つの車の中に一人しか載っていないみたいな設定になっている. 6人乗っている車と比較した時,人の命が平等だという仮定なら,後者が価値があるみたいな設定はありか. 下流側の人のほうが,この過程だと有利 上流は死んでしまう これをうまく制御していく 羽藤> あいのりをどうやって設計していくか ネットワークで人の制御の中の変数として入れていくと,良いかも. 飯塚> たしかにこの論文の中では個人の異質性は出てこない. --------------------------------------------------- 月田> ネストiがネストjより先に避難できないとはどういうこと? 飯塚> ネストiにネストjが含まれているので,iが逃げたら,jも逃げている. --------------------------------------------------- 羽藤> この利用者均衡は何と何が均衡してる? 飯塚> 上流側に並び直した時に,避難時間は変わらないということ. 全員上流に行けば,先に避難できるから早く避難できるだろうと思うが,結局downbottleneckより早く逃げることができない.下流へ行くインセンティブもない. ただここで上流側に並び直す時に,ここに行けば早く逃げられるみたいなことが分かっていないといけない設定になっていると思うけれども,それは避難のとき難しいので微妙なところ. 鈴木君> 大体わかった. 細かいところはあとでしっかり詰める. 原> 東京だと,上流から乗る人は電車に座ることができ,あとから乗る人は座れない. これはInFOのはなしとおなじ 羽藤> ネットワークの容量が上流から下流でバラバラ, そこをベースにネスティング 容量を超える分は公共交通を入れてやって,解消する 単路部で制御したいときはここで考えられる.鈴木君のでも使えそう. 八幡浜の避難の時とか使えそう? 飯塚> 八幡浜とかは高速とか愛宕山に向かっていく 問題にている ただExitの容量が無限ではない・ 羽藤> そうだよね. 安全地帯の容量が伸びてきて,そこに詰まってきて,下のところまで伸びてきてそこで津波に浸かる.道路が高台に向かって刺さってくるような問題も表現できる. 相乗りとかもそう.この問題に近いところで表現できる. --------------------------------------------------- 月田> 上流側にランプ変更が起こるとなに? 飯塚> ボトルネックより上に避難を考えると,避難時間は変わらない 均衡状態に至る過程で,上流のボトルネックを超えてランプを変更するインセンティブが発生しない. 羽藤> 駅まちの設計とかで使えるの? えきからの避難とか. 3次元空間内から逃げるみたなこともできるのか. ネストは完全にフロア内の容量で決まりそうな気がするけど. 飯塚> 建物から早く非難させたいみたいなときに, 1階の人が速く逃げるときに,上階の人が逃げられなくなる. じゃあInFOでやれば?みたいなことは考えられるかも. 羽藤> 月田の論文でもできそう. 駅まちの設計の時にもこういった単純な見方で制御するみたいなこともあり得る. ただ,実際やると非難されるけどな... --------------------------------------------------- 出原> 出発時刻選択みたいな話はない? 飯塚> 永遠に待ち行列が存在するという設定になっている. 出原> 避難系の論文とかだと,上流の人が避難開始し始めるときに,すでに下流の人は逃げきっているみたいなほうが自然な感じがする. 羽藤> 動学化しているけど,ぎりぎり単純なみたいな式でとどまっているのが良いところでもある. 確かに実問題に適用しようとすると,そういった出発時間選択をモデルに入れ込むみたいなことが必要になってくるが... 羽藤> あとは規範の議論ができるといい.公平性の議論. ルールの違いで結果がどう変わるのかみたいなのができるといい. --------------------------------------------------- 原> B4からするとこの論文難しいか簡単か聞きたい. 前田> 難しい. 羽藤> どういう意図の質問? 原> Daganzoは研究者として人気. できるだけ単純な問題設定をつくって, できるだけシンプルな式で面白いしさを得る これとは別で最適化問題とか,難しいごちゃごちゃしているのもある Daganzoのは当たり前のような結果に見えて,当たり前のような問題設定でもあるんだけど,モデリングのところでめちゃめちゃ工夫している.だから単純な問題設定で良い示唆が得られている. --------------------------------------------------- 羽藤> 前田さんの人口の問題もこういったダイアグラムで記述できる. そのダイアグラムを通じて人口減少の問題を議論できたりする. 摸式化する見たいな.ところも大切. --------------------------------------------------- zoomチャット> EIJI HATO から全員に: 02:14 PM Daganzoは,Berkeleyの交通流の研究者で,理論モデルの大家です. この論文は避難の際の道路交通容量の制御に関する,簡素なモデルを用いた理論研究になります. 行動データを扱ってるわけではなく,ネットワークのパフォーマンス評価の理論的枠組みの提案を行なっています. 前田さんの研究でもそうですが,公平性の概念などは交通に限らず再配分を考える問題ではきわめて重要なので,少し意識するといいでしょう. この設定が,すこしシンプルですが,重要です.ネットワークのわかりやすい設定は,トイモデルという言い方をしますが,できるだけ単純な設定で結果を試すパートが卒論の3章あたりで必要になります. 変数の定義は,論文をよむときにひとつひとつちゃんと読んで確認すること. EIJI HATO から全員に: 02:25 PM Nest i の考え方めちゃわかりやすいな. この論文の萌え図がこれです.(p.9のこと) EIJI HATO から全員に: 02:47 PM わかりやすい. N(i)に合わせて,同乗目標数を示すのはありだな. ネットワーク容量に合わせて下流側のシェアリング同乗目標数を制御変数にするような配分問題として定義することはできそう→鈴木の卒論で. BRTとかむきかも. Corollaryのつくりかたを参考にしてください. 高台の敷地をどのタイミングで誰が使うかと考えると,居住地選択をRLで地区内の限られた敷地でわりつけるとすれば,避難の問題を住宅立地の再配分として考えることもできそう(上流と下流の概念はそのまま当てはまらないけど)→前田の卒論 保育園の待ちとか,高台移転の待ちとかで,優先順位の制度設計でも展開できそう. NYの住宅割り当てでブラインドカラーの原則があったりするから,いろいろできそう